28 July 2006

怒りの1インチ

 映画といふものをあまり観ない僕ですが、そんな僕にもお気に入りの映画ができました。それは、

Hedwig And The Angry Inch

 これは本当に良かった。凄くカッコ良い。カッコ良いだけじゃなくストーリーも良い。
 ついでだから他の好きな映画も書いちゃえ。

Billy Elliot

 邦題で言う『リトル・ダンサー』。
 あと、あまり覚えていないけどこれも良かったと思う。もう一度観たい。

Still Crazy

 こんなもんかな。

25 July 2006

中間報告

 ぼ〜っとしてるといつまでたっても更新できないから、とりあえず最近買ったり借りたりして気に入ったCDの報告でもしようかと思う。



○『サティ/ジムノペディ』ラインベルト・デ・レーウ(p)

 サティのCDはパスカル・ロジェが弾いてるのも持っているけど、俺はこっちのが好きかな。classicに興味を持って間もない時(今もまだ間もないけど)、これを聴いて「これだ!!」って思った。もっと言うとホントに「キターーーーー(・∀(略)」って感じだった。今でもサティは一番のお気に入り☆
 でもネットとか見てると、サティのジムノペディが好きな人って結構多いみたい。Anyway,サティを教えてくれたりさんこサンキュー!!


○『エルガー&フランク/ヴァイオリン・ソナタ』五嶋みどり(v)、ロバート・マクドナルド(p)

 「威風堂々」で知られるエドワード・エルガー。彼がヴァイオリンのためのソナタを作っていたということは意外なことらしい。借りて聴いてみたらこれまた意外(でもないか)にカッコ良い。


○『バッハ/ゴルトベルク変奏曲』グレン・グールド(p)

 バッハがある不眠症の伯爵のために作ったという曲。寝るために作ったはずなのに明るいところもある。個人的にはサティのジムノペディの方が眠れる。ただ、グールドの指使いは確かにエロい。
 この曲はバッハの曲ばかり弾く(らしい)「リトル・バッハ」と言われている(らしい)グレン・グールドが弾いて有名になった(らしい)。


○『ラヴェル/ピアノ曲全集』パスカル・ロジェ(p)

 Disc2の5曲目「亡き王女のためのパヴァーヌ」を勧められ聴いたらこれ美しい!この曲クセになるかも。俺、ピアノで最初の1小節だけ弾けるようになった。
 ところでこのロジェっていうピアニスト、フランス・ピアノ界の第一人者って言われているそうな。


○『フォーレ/室内楽曲全集(第3集)』ジャン=フィリップ・コラール(p)、他チェロ・フルート

 7曲目の「シシリエンヌ」を勧められ聴いたら聴いたことある曲だった。
 このCDはあまりピアノがメインじゃなく、俺が徐々にピアノの音にハマりつつあることに気付かせてくれた。以前、ジャズサークルに所属していた友人が「日本人はピアノが好きだ」って言ってた。クラシックでもそうなのかなぁ?まぁ、いずれにせよ俺はピアノが好きなようですけど何か。
 エルガーのヴァイオリン・ソナタは好きだけどね。


○『THE ERASER』Thom Yorke

 俺が最近classicばかり聴いてると思ったら大間違いだぜ。ちゃんとHIP HOPやPOPやROCKもチェックしてるぜ!
 RadioheadのVocal、トム・ヨークがついにソロアルバムを出した!!といってもそこまで乗っかっていなかった俺。「良さそうだったらそのうち中古で買えば良いや」と思っていた(俺は普段CDや本をあまり新品で買わない)。
 しかし、ひょんなところで試聴したらもうカッコ良い。っていうか正直ちょっと感動した。そこは狛江の小さなCD屋で洋盤が売っていなかったから(洋盤で買うのがjunior流こだわり)翌日、吉祥寺に行ったときに洋盤を新品で買った。
 ああ、このCDのためにコンポ買おうかなぁ(ステレオ壊れててPCでしかCD聴けない……)。



 最近、他にはnujabesとかShing02(両方ともHIP HOPというかclub music)を聴いてたけど、最近の俺にはclassicの方がしっくりくる。nujabesとShing02は、また俺の中でHIP HOPブームが来たらお世話になろう。
 あ〜あ、また夜更ししちゃった。

19 July 2006

4年後への期待

 悲しみに暮れていたらいつの間にか一週間以上も更新していなかった。リハビリ(心の)として、4年後に期待したい選手でもつらつらと列挙してみようかなと思う。

〈FW〉
大久保 嘉人    (Mallorca→C大阪)
森本 貴幸     (東京V→Catania?)
巻 誠一郎     (千葉)      
ハーフナー マイク (横浜FM) 
田中 達也     (浦和)      

〈OMF〉
松井 大輔     (Le Mans)     
小林 大悟     (大宮)      
藤本 淳吾     (清水)      
中村 憲剛     (川崎F)      
田中 隼磨     (横浜FM)     

〈DMF〉
今野 泰幸     (FC東京)     
阿部 勇樹     (千葉)      
稲本 潤一     (West Bromwich)  
菊地 直哉     (磐田)      
長谷部 誠     (浦和)      

〈DF〉
中澤 佑二     (横浜FM)     
田中 マルクス闘莉王(浦和) 
駒野 友一     (広島)      
内田 篤人     (鹿島)      

〈GK〉
川口 能活     (磐田)      
野澤 洋輔     (新潟)      
西川 周作     (大分)      


 他にも目ぼしい選手いるかな?思いついたら追加して書きます。



追記
〈OMF〉
水野 晃樹     (千葉)      

10 July 2006

C'est la vie.

 ヒデ引退の悲しみを乗り越えて(というより堪えて)新たなネタを書こうかと思ってたところに、ジダンのあの馬鹿げた事件。俺は特別ジダンのファンだったわけではないけれども、あの凄い選手のあの最低なキャリアの終わらせ方にはさすがにガックリきた。
 今回のことについてもまた長々と書きたくはないけれど、少しだけ。

 ジダンはやっぱり残念ながら、やってはいけないことをやったと思う。自分の輝かしいキャリアのため、それを誇りに思うファンのため、あの試合に関っていた選手・スタッフ・関係者のため、フランスに敗れたチームのため、サッカーそのもののため。全てにおいて、やってはいけなかった。

 だからこそ。

 だからこそ、あのジダンが何故あんなことをしたのか考えたい。いくらジダンが時々熱くなることがあるといっても、自分の行動がどんな意味を持つのか分からないことは無いだろう。
 今のところ全部憶測の域を出ないし、真相がこの先出るのかも分からない。けれども、何がこの悲し過ぎる結末をもたらしたのか、やはり知りたい。

 有終の美を飾ってほしいと思いながら観ていたから俺もショックがでかくて、不愉快な書き方をしてしまったかもしれない。しかしワールドカップっていうのはどこも本気の真剣で出てくるから、本当に残酷なことも起こり得る。それが本当に悲しかったり悔しかったりする。
 でもそれが、人生だったりもする。

 そんな、試練と共に"人生"をもたらしてくれるサッカーの神様がジズーに背負わせたものは、あまりにも重い。

03 July 2006

中田英寿現役引退

 「グリーン・グリーン」について書こうと思っていたところ、ニュース速報でヒデの引退の報道が流れた。

 参った。もうタイトルをひねって書く余裕もない。「中田英寿現役引退」という事実が重過ぎる。
 悲しさとか寂しさとか怒りとかで胸が一杯になって、俺がこのことについて何か書くことに意味なんか無いんじゃないかとも思うけど、俺にも少しは伝えたいことがあるので、悲しみを懲らえてなるべく書いてみる。
 (最初に断わっておくが、たぶん「日本」というフレーズがたくさん出ると思う。サッカーを国境で区切って、例えば「日本サッカー」などと言うことに何の意味があるか、または無いかについては、別の話が必要になると思うが、今日のこの日記に関してはそこには目をつぶって頂きたい。)

 W杯が終わったら「代表引退」するという話はあったが、それも考え直してくれるんじゃないかと思っていた。今の日本サッカーにヒデは絶対必要だと思うからだ。
 ヒデ自身も思っていたようだけど、悔やまれるのはヒデがあまりに理解されなかったことだ。全て「一部の」という言葉が頭に付くけれど、マスコミからも、サポーターからも、サッカー関係者からも、そして、チームメイトからも。

 ヒデのように"自分達が何をするべきか"をちゃんと分かっていて、なおかつそれを実行に移せる選手が日本にどれだけいるだろうか?ヒデのように広く高い世界を見ていて(ただ海外に行きさえすれば世界が広がるわけではない)、それを必死になって伝えようとしていた選手はいただろうか。海外の監督に理解されず試合に出られない中で、誰よりもコンディションを保っていたヒデ。ヒデ以外にその努力をできる人は?自分が独りになることを恐れず、日本サッカーに必要なものを提唱できる人は?
 ヒデはサッカーの天才ではないし、「自分はリーダーではない」とも言っている。ただ、"やらなくてはならない事だから"、またはそれを"誰もやらないから"、必死で(しかもその必死さを表に出さずに)やってきたのだろう。

 ヒデの表面だけを見て、やれ練習嫌いだのやれチームの和を乱すだのその他もろもろ言った人達に対して、怒りに近い感情も覚える。見方によっては、「その人達が悪い」と言うこともできるだろう。
 しかし、「お前に何が分かる」と言われるのを恐れずに言えば、日本サッカーの文化密着度はまだまだそのレベルなのだ。たぶんヒデはそれを実感として理解していて、なおかつそれでも"日本サッカーはやる気になれば世界でも結構やれる"ことを分かっていて、それを何とかしたかったんだと思う。

 外から見れば、ヒデはまだまだ4年後でも日本代表を引っぱっていける選手だけど、ヒデの内側には色んなものがあるのだろう。ヒデのHPに

「けれどみんなからのmailをすべて読んで俺が伝えたかった何か、日本代表に必要だと思った何か、それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。」

とあるように、自分がいなくなっても自分が伝えたかったものを引き継いでくれる人達がいることを感じたのも、たぶん自分がいなくならないと後が育たない(自分が去れば"誰かがやらなくてはならなく"なるから)と考えたであろうことも、全部「一部」でしかないのだろう。全てを理解してヒデの気持ちを知りたいが、それは不可能だろうし、楽しいことも苦しいことも乗り越えてきたヒデにしか分からないものに対しての冒涜かもしれない。

 何度でも言うが、ヒデは4年後も"絶対"と言って良いほど必要な選手だ。その理由はヒデがあまりにも特別な選手"だった"からだ。だけどヒデはもうプロとしてピッチに立つことはない。監督待望論とかもあるけど、俺はそれはちょっと考えにくい。だけど何らかの形でサッカーに関っていてくれるのではないかとは思う。いや、そんなことは考えなくても良いんだ。この後はもうヒデがやりたいようにやっていけば良いんだ。
 6月22日、W杯グループリーグ最終戦・対ブラジル。試合後に芝生に寝転がったあの時よりもずっと前からヒデは現役引退を心に決めていたのだろう。それに気付けなかった。
 ヒデは本当にクレバーな人だから、4年後も自分がやるべきことがあると分かっていて現役も代表も続けると考え直してくれると思っていた。しかしヒデの内側にあったのは、それをも遥かに超える決断だった。
 ブラジル戦後、仰向けになったヒデを見て流した俺の涙は、残念ながら間違ってなかった。ただの取り越し苦労になることを祈っていたのに。

 ヒデは完璧でも何でもない。もし完璧な人間だったら、「メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった。」(公式HP)なんてことにはならない。でも、それでもほぼ"絶対的"な存在だった。何をするべきかを分かってて、最大限の努力をした。そうすることによって自分の限界を知り、傷ついた。
 だからこそ、もっと理解されてほしかった。理解する人達がもっと近くに必要だった。

 ヒデが抜けた穴はとてつもなく大きいだろう。
 日本サッカーは一度ガクンと落ちて、そこからまた這い上がらなければならなくなると思う。それが、ヒデが残した最後の厳しさと優しさだと思う。

 ヒデの現役引退のニュースを受けてからもう4時間この文章を書いているが、未だにヒデに心の中で何て声を掛けたら良いか分からない。ヒデのことを考えれば、風間八宏さんが言ったように「ゆっくり休んで下さい。お疲れさまでした」なのかもしれない(ちなみに風間さんはヒデの良き理解者だと思う)。でも、一人のサポーターとしてわがままに言えば、まだまだやってほしい。サッカー関係者、どこかの監督、その他もろもろ、総出でヒデを説得してほしい。そんなことすればヒデは辛くなるだけかもしれないけど。でも大人を装って「ヒデの決断を尊重する」とまではなかなか言えない。この出来事は俺にとってあまりに大きい。今はただただ悲しい。寂しい。